お子さんのむし歯は親御さんから

親御さんの口の中の衛生状態が、お子さんの健康に直結します。生まれて間もない赤ちゃんの口の中はむし歯の原因菌がいません。しかし、日々の生活の中で、一番身近な存在である親御さんからむし歯の原因菌に感染してしまうのです。だからこそ、まずは親御さんが率先して、口の中を清潔で健康な状態に保たなければなりません。※口腔内環境は3歳までに決まるといわれていますので、将来お子さんがむし歯などで悩むことがないようにしっかりとサポートしてあげてください。

妊娠性歯周炎

妊娠性歯周炎

妊娠中は、ホルモンバランスが変化し、歯周病のリスクが高まります。妊娠性歯周炎と呼ばれる妊娠中に起きる歯周病は、早産や低体重児出産の危険性を、健康な方の約7倍まで上昇させてしまい、それは喫煙と同等です。生まれてくるお子さんのためにも、ご自身の歯周病の状態を把握し、早期に改善しておくことが重要です。

歯科治療は妊娠安定期がおすすめ

歯科治療は妊娠安定期がおすすめ

むし歯や歯周病などの歯科治療を行うタイミングは、妊娠5~8カ月の安定期がおすすめです。妊娠初期と後期は避けるべきですが、痛みや腫れなどの急性症状が出現し、母体を優先しなければならない場合もございますので、状況に応じてご相談ください。


当院は妊産婦歯科検診の協力歯科医療機関です。妊産婦歯科検診とは、「妊娠中の方」および「産後1年以内の方」を対象とした歯科検診で、口腔内の診査を行います。まずはお気軽にお問い合わせください。

妊娠5~8カ月の安定期がおすすめです。

※初診料は無料になりますが、妊産婦歯科検診の結果により、治療や検査、クリーニングを行うと別途費用がかかります。

対象者:「妊娠中の方」および「産後1年以内の方」

持ち物:母子手帳・保険証・妊婦健康診査受診票

受付する様子

当院では、これからお母さんになられる妊婦さん、及び赤ちゃんがいらっしゃる親御さんに向けて、むし歯の予防方法や正しい歯並びへの土台作りなどについて、様々なアドバイスを行っています。診療室に入るのを怖がってしまう赤ちゃんのために、キッズスペースを完備しておりますので、お気軽にご利用ください。

保育士による優しいコミュニケーション

保育士による優しいコミュニケーション

診療室や歯科医師を怖がってしまうと、今後の治療や予防が進まなくなってしまいますので、まずは赤ちゃんが歯科医院に慣れていただくことが大切だと考えています。当院に在籍する保育士が、赤ちゃんの歯科医院に対する抵抗感をなくし、できるだけ楽しく通えるように対応いたします。


お子さんの感染時期

乳歯が生え始め、生え揃うまでの間、つまり1歳から3歳までの間が最もむし歯の原因菌の感染に注意すべき時期です。また、3歳までに感染を防ぐことができれば、将来お子さんがむし歯になる確率を大きく下げることができると立証されています。大切なことは、3歳までに正しい食習慣、歯みがき習慣を身につけることです。

お子さんが3歳になるまでに重要なこと

①赤ちゃんに親御さんのむし歯菌が感染しないように、ご家族全員の口腔内検査を行い、問題があった場合は改善していきましょう。

②母体の歯周病は、早産や低体重児出産の危険性を大きく増加させます。妊娠中に歯科医院に通院し、適切な治療を受けましょう。※妊娠5~8カ月の安定期がおすすめです。

③口腔内環境を悪化させないために、4歳になるまではお菓子など甘い砂糖を含むものを、できるだけ与えないようにしましょう。お子さんが1度でも砂糖の味を覚えてしまうと、騒いで甘いものを欲しがるようになってしまいます。

よくある質問

心配なことがあれば、お気軽にお問合せください。

  • 妊娠中のレントゲン撮影はできるだけ避けるようにしています。症状を解決するために、どうしても撮影が必要な場合もございますが、当院のレントゲンは被ばく量が少なく、妊娠中でも問題ないといわれています。撮影の際は、念のためお母さんに被ばく防護エプロンを着用していただき、お腹の赤ちゃんに影響しないよう配慮いたしますのでご安心ください。

  • 抜歯を行うことは可能ですが、薬を飲むことになります。

    妊娠中に薬は飲まない方が良いとされていますので、できるだけ抜歯は避けます。

    ただし、抜歯を行った方が母体に良いと判断した場合のみ、必要最低限の抜歯を提案いたします。

  • 歯科治療で使用する麻酔薬は、通常の使用量では問題ありませんので、ご安心ください。

  • 基本的に、妊娠中、および授乳中は薬を飲まない方が良いとされています。しかし、症状によっては服用が必要な場合もございますので、その際は母体に影響がないとされている薬を選択し、処方いたします。また、状況に応じて産婦人科主治医にもご相談ください。

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